こんにちは、泉バイパス店の三浦です。
私は大学時代のアルバイトを含め約20年程建築業界で働き設計事務所やリフォーム会社を経て
現在たかかつで働いていますが、今日はこれまで勤めてきたリフォーム会社
の経験から「良いリフォーム会社の見分け方」について書きたいと思います。
「良いリフォーム会社」かどうか判断するには
「良くないリフォーム会社」の事例を挙げるのが
わかりやすいと思いましたので5項目+番外編にまとめてみました!
①何でも「できます!」は家のお医者さんとして失格
お客様の中には難題の要望をもって相談に来られる場合があります。
「間取りを変更したいので柱や梁を取りたい」という要望がその一つです。
2020年の現代パソコンのソフトで計算し柱梁を取っても「問題なし」とするのは意外と簡単です。
(但し工事が家屋全体に及びます)
しかし、ソフトに入力するのは人間です。
その人にどれだけ知識があり、どの程度現場の構造をチェックし、そのソフトの計算過程を理解しているのか。
計算過程を理解していないと存在している「壁」や「柱」でも計算に入れるべきかどうかの判断はできませんよね。
3つの要素のどれ一つ足りなくても正確な診断はできません。
また、お客様の希望の間取り変更が「(構造的に)絶対無理している! 自分の家ならやらない!」 と思える場合があります。
そうした時にその担当者は「やめたほうが良い」旨を腹を割って説明してくれるかどうか。
構造以外でも「こうしたい」のご要望を叶えると「すぐ剥がれる」「危険」「あまり意味ない」など
プロが気がつくことが沢山あります。
そうした助言なく何でも「出来ます!」という営業マンは自分の事しか考えていない営業マンです。
②どんぶり勘定の見積もりは細かい納まりまで考えていない証拠
リフォーム会社の見積もりは様々で、
材料1枚・1本からの明細の見積もりを出す会社もあれば一式表記のみの場合もあります。
工事をするエリアと工事をしないエリアの境目や、
工事をするエリアの中で既存の材料が残る場合の新旧材料の納め方を検討するところが
新築とは異なるところで、とても難しいところです。
そういった部分に使う材料を細かく見積りに入れている会社は、
見積段階で部材をどう納めるのか検討済みであり、また検討できる担当者だと言えると思います。
一式表記で部材の名前が隠れている見積の場合は、
契約してから工事中に「どう納めるのか」考えはじめる会社だと思います。
③担当者の得意分野が偏っている
一般的にはリフォーム会社は新築の住宅営業から来た人、現場監督をやっていた人、
土木の方面から来た人などいろいろな経歴をもって働いています。
そしてリフォーム会社の特徴として営業から工事まで一人の人間だけで担当することが多いのです。
しかし、何から何まで精通しているオールマイティーな人間はあまりいませんよね。
営業をずっとやってきた人が、現場管理が出来るでしょうか。
現場監督や土木をずっとやってきた人が、最新住宅設備機器の機能やお手入れ方法、
奥様が家事で不満に思うようなちょっとした事が理解できるでしょうか。
一人で営業・設計・見積もり・現場管理・発注業務までして、それを何件分か同時進行して
仕事がいっぱいいっぱいになっていないでしょうか。
ひょっとしたら貰えるはずの補助金の情報を教えてくれなかったり、
「予算いっぱいで間に合いませんでした」で済まされないでしょうか。
お客様が重要視している事が「大したことではない」と見過ごされていないでしょうか。
たかかつはお客様満足度を最重要視しているので
営業とコーディネーターと工事担当と三人一組で一人のお客様に対応します。
三人で対応することによりどの分野の専門知識も備えています。
また、一人の担当だと起こりやすい「悪いことを隠す」ような事も三人だとありません。
リフォームで満足したいのなら、どちらの体制の会社を選ぶべきか想像してみて下さい。
④「別途工事」に要注意!!
見積書の最後に「別途工事」が書いてある場合があります。
「別途工事」とは「その見積りには含まれていません」という事です。
よくあるのは照明器具、カーテン、エアコン、外部給排水工事、ガス工事、NTT工事などです。
別途工事に入れられているものでもリフォーム後の生活には必須な物もありますし、
外部給排水工事、ガス工事、NTT工事をしないとそのリフォームが成り立たない場合もあります。
トータル金額を把握したいのが通常だと思いますが、
別途工事に沢山の項目を入れられていたらそれが分かりませんよね。
特に「外部給排水工事」は敷地が広い地域や、水廻りを移動したリフォームでは少なくない費用がかかる筈です。
リフォーム工事の契約をする前に「別途工事」については必ず確認しましょう。
そしてなるべく必要なものは「別途」ではなく見積りに入れてもらいましょう。
((※NTTやLPガスはその会社でないと工事ができないので必ず別途工事になります))
⑤ずさんな工程表
工程表を作成する現場監督はいわばオーケストラの指揮者と同じようなもので出来栄えを左右する中心人物です。
また、住みながらのリフォームではお客様になるべくストレスを与えないように行程を考えるのも現場監督の仕事です。
しかし中にはきちんとした工程表が作れない現場監督がいるのです。
そういった現場監督は現場の成り行きに流され、職人さんに振り回されます。
簡単に「工期が延びます」と言います。
もしくはできる現場監督の2倍以上の余裕を見た長~い工程を組み、ゆっくり工事をします。
できる現場監督は着工前の工程表が細かく決められていて最後までズレません。
それが現場監督の楽しみであったりもします。
▼弊社で作成している工程表です。細かく行程が組まれズレることなく完工しました
通常は契約後に渡される工程表ですが、契約前に「見せてください」とお願いし
現場監督のレベルを確認して契約を判断するのも良いと思います。
(番外編)多額の値引きは信用できない
リフォーム契約をするかどうかの打合せの時に100万円以上の値引きをして契約にこぎつける営業マンの手法がありますが、
そういった場合その会社を疑うべきだと思います。
契約者はその会社と契約しているはずなのに担当者レベルでしかリフォームの概要が把握されてい場合が多いでしょう。
大体100万円以上の値引きをするなんて、その見積もり、その会社はそんなに適当なのでしょうか。
何も言わない人には100万円以上高く契約するのでしょうか。
以上が私が思う良いリフォーム会社の見分け方です。
私は、リフォームをする方がどこの会社にリフォームを頼んだとしても失敗してほしくありません。
初めてリフォームをする方は会社を見極めることが難しいと思いますので
参考になればと思い、今回意見を書かせて頂きました。
皆様が満足のいくリフォームができるようお祈りしております!